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日本企業の従業員意識調査の結果に驚き

更新日:2021年8月21日

米国ギャラップ社が2017年に発表した、世界各国の企業を対象とした従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合は、わずか6%。調査対象139カ国中132位。世界平均は13%。米国の32%と比べて、かなり低い結果でした。


また、企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%。「やる気のない社員」は70%という結果でした。(2017年5月26日付の日本経済新聞社の記事参照)


回答傾向の文化的差異があるとしても、この結果に危機感を持つ必要はありそうですね。日本企業の国際競争力とも関連付けられるかもしれません。


これは私の勝手な想像ですが、2017年から4年経った現在でも、この状況はあまり変わっていないように思います。より悪化している可能性すら否定できません。


では、どうすればこの状況を改善できるのでしょう。

2017年5月26日付の日本経済新聞社の記事によると、ギャラップ社は、これら結果の要因として、上司のマインドセット、部下との関わり方などを挙げているようです。


「上司はすべてを分かっていて、部下を教育する」という考えのもとに、「上司が部下に指示する」上意下達が上司の役割であるという従来の考え方から、「上司と部下がともにチームとして結果を追い求める」という考えのもとに「部下の成長を引き出す」ことが上司の役割になったということと理解できそうです。変化の激しい現在のビジネス環境下において、上司といえどもすべてを把握できているはずもなく、周囲の多くの意見や考えを吸収できてはじめて、正しい方向を見いだせるのではないでしょうか。


このように考えると、「上司と部下のより良い関係を築くにはどうすれば良いか」、「チームとは何か、集団との違いは」、「部下が主体的に動くようになるために、上司はどのように関わることができるか」など、様々な視点が浮かんできます。


あらためて、上司と部下の関係性やコミュニケーションのあり方について、考えを深め、行動に移していく必要がありそうですね。


また、個人的には、世の中の風潮も変わり、私の若い頃のように、上司や先輩に連れられて居酒屋などに行き、そこで無礼講をいいことに遠慮なく愚痴や不満を言ったり、あるいはそこで上司や先輩の本音(弱音)を聞くことで親近感を覚えたりすることが少なくなったことも、結束や会社へのコミットが減退した遠因ではないかと感じています。


対面で人と会うことが難しくなった現状において、オンラインで交流会を開いたり、個別に話をする機会を意識して設けることが、ビジネスにおいても、プライベートにおいても、より重要性を増しているように思いますが、皆さんはいかが思われますか。



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